レンタルサーバーの「再開しました」は修正済み?PHP2Shell の告知の読み方と確かめ方
PHP2Shell で多くのレンタルサーバーがメンテナンスに入り、22日の朝までに再開した。ところが告知の書き方は会社によってばらばらだった。告知のどこを読めばよいか、自分でどう確かめるかをまとめた。
レンタルサーバーの「再開しました」は修正済み?PHP2Shell の告知の読み方と確かめ方
- 再開の告知は「サービスを戻した」という知らせ。修正版が入ったかどうかは別
- 告知に PHP と書いていなくても、対応していないとは限らない。逆も同じ
- 確かめるのは、自分のサイトで動いている PHP の版
- 8.1 以前を選んでいるなら、サーバー会社の独自の修正が入ったかを聞く
告知の書き方はばらばらだった
情報システムの担当者が各社の告知を比べたまとめ(城咲子氏)によると、22日の時点で、告知の書き方は大きく3つに分かれた
- PHP の脆弱性への対応と書き、版ごとの修正の状況まで書いている:いちばん分かりやすい。自分の版が入っているかを確かめる
- 「緊急メンテナンス」「システム保守」とだけ書いている:何をしたかが分からない。管理画面や問い合わせで確かめる
- 「再開しました」「影響はありません」とだけ書いている:再開=修正済みとは限らない。確かめる
告知で読むべき所
- PHP の版ごとに書いてあるか:「8.2〜8.5 は修正完了」「8.1 以前は対応中」のように分けて書いてあるか
- 8.1 以前の扱い:公式の修正版がない版に、独自の修正を入れたのか、新しい版への切り替えを勧めているのか
- 完了の時刻:「適用を開始」なのか「完了」なのか
自分で確かめる方法
- 今の PHP の版:サーバーの管理画面の「PHP のバージョン」の設定、または WordPress の「ツール」→「サイトヘルス」→「情報」→「サーバー」
- 修正版か:8.5.12・8.4.27・8.3.36・8.2.35 以上か。番号が変わらない会社は、告知で修正済みか確かめる
- 8.1 以前を選んでいないか:ドメインごとに違う版を選べるので、すべてのドメインで確かめる
8.1 以前を使っているなら
PHP 8.1 以前には、公式の修正版が出ていない
- 管理画面で 8.4 か 8.5 を選べるなら、テストしてから切り替える
- 選べない(古いサーバー・古いプラン)なら、新しいサーバーか、PHP のいらない形へ移す
PHP2Shell では、多くのレンタルサーバーが21日の夜から22日の朝にかけて、緊急のメンテナンスを行った。22日の朝までに、ほとんどのサービスが再開している。
ただ、告知を読み比べると、書き方は会社によってかなり違った。「PHP」と書いていない告知、「再開しました」だけの告知も多かった。この記事では、告知の読み方と、自分で確かめる方法をまとめる。
- 再開の告知は「サービスを戻した」という知らせ。修正版が入ったかどうかは別
- 告知に PHP と書いていなくても、対応していないとは限らない。逆も同じ
- 確かめるのは、自分のサイトで動いている PHP の版
- 8.1 以前を選んでいるなら、サーバー会社の独自の修正が入ったかを聞く
告知の書き方はばらばらだった
情報システムの担当者が各社の告知を比べたまとめ(城咲子氏)によると、22日の時点で、告知の書き方は大きく3つに分かれた。
| 告知の書き方 | 意味 |
|---|---|
| PHP の脆弱性への対応と書き、版ごとの修正の状況まで書いている | いちばん分かりやすい。自分の版が入っているかを確かめる |
| 「緊急メンテナンス」「システム保守」とだけ書いている | 何をしたかが分からない。管理画面や問い合わせで確かめる |
| 「再開しました」「影響はありません」とだけ書いている | 再開=修正済みとは限らない。確かめる |
同じまとめは、「告知に書かれていない」ことと「対応していない」ことは同じではない、とも指摘している。告知だけで良し悪しを決めず、自分のサイトで確かめるのが確実だ。
告知で読むべき所
- PHP の版ごとに書いてあるか:「8.2〜8.5 は修正完了」「8.1 以前は対応中」のように分けて書いてあるか
- 8.1 以前の扱い:公式の修正版がない版に、独自の修正を入れたのか、新しい版への切り替えを勧めているのか
- 完了の時刻:「適用を開始」なのか「完了」なのか
- 止まったものの範囲:管理画面だけ止まったのか、サイトそのものも止まったのか
サーバー会社によっては、「今の版のまま修正を入れる」と案内している。この場合、管理画面に出る版の番号は変わらない。番号だけで判断せず、告知の中身とあわせて読む。
自分で確かめる方法
| 確かめること | やり方 |
|---|---|
| 今の PHP の版 | サーバーの管理画面の「PHP のバージョン」の設定、または WordPress の「ツール」→「サイトヘルス」→「情報」→「サーバー」 |
| 修正版か | 8.5.12・8.4.27・8.3.36・8.2.35 以上か。番号が変わらない会社は、告知で修正済みか確かめる |
| 8.1 以前を選んでいないか | ドメインごとに違う版を選べるので、すべてのドメインで確かめる |
| 分からなければ | サポートに「CVE-2026-109618 / 109619 の修正が、私のサーバーの PHP ○○ に入っているか」を聞く |
各社の管理画面での変え方は、サーバー会社別の変え方 にまとめた。
8.1 以前を使っているなら
PHP 8.1 以前には、公式の修正版が出ていない。サーバー会社によっては、独自に修正を入れたと案内しているが、PHP 自体の保守が戻るわけではない。次に脆弱性が見つかれば、また同じことになる。
- 管理画面で 8.4 か 8.5 を選べるなら、テストしてから切り替える
- 選べない(古いサーバー・古いプラン)なら、新しいサーバーか、PHP のいらない形へ移す
PHP のいらない形(置くだけのサイト)にすれば、次の PHP の脆弱性で、また告知を読み比べる必要もなくなる。
よくある質問
告知に PHP と書いていません。対応していないのですか?
そうとは限りません。
書いていない会社もありました。
管理画面で PHP の版を確かめ、分からなければサポートに聞くのが確実です。
管理画面の版の番号が変わっていません
今の版のまま修正を入れる会社もあります。
番号だけで判断せず、告知の中身を読むか、サポートに確かめてください。
PHP 8.1 を使っています。サーバー会社が直したなら大丈夫ですか?
今回の穴はふさがっても、PHP 8.1 自体の保守は終わっています。
次の脆弱性に備えて、8.4 か 8.5 への移行を進めてください。
参考にした情報
- 城咲子:php2shell 修正版公開後の各社対応状況(レンタルサーバーとサービスの再開は修正版適用済みとは限らない)
- ツバサのメモ帳:PHP脆弱性php2shellで止まったカート・モールを一晩追跡
- お名前.com:PHP の脆弱性への対応のお知らせ
- IPA:PHPの脆弱性対策について(PHP2shell)
- JPCERT/CC:PHPにおける複数の脆弱性に関する注意喚起(JPCERT-AT-2026-0033)
2026年10月22日時点の公開情報にもとづく。PHP2Shell の状況は日々変わるので、最新は php.net・IPA・JPCERT/CC と、利用中のサービスの公式の告知を確認すること。
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