Linux で PHP のバージョンを上げる手順|Ubuntu・AlmaLinux など
自分で管理している Linux のサーバーで PHP を上げる流れ。配布元のパッケージと追加のリポジトリの違い、再起動まで。
VPS やクラウドなど、自分で管理する Linux のサーバーで PHP を上げる流れをまとめた。PHP2Shell の修正版を入れるだけなら、同じ系列のパッケージの更新で済むことが多い。
この記事の要点
- 系列の中の更新(例 8.3.x の修正版)なら、パッケージの更新と再起動で済む
- 系列を変える(例 7.4 → 8.4)なら、新しい系列を並べて入れてから切り替える
- 配布元のパッケージは、番号を変えずに修正を入れることがある。更新履歴で確かめる
- 更新したら、PHP-FPM か Web サーバーを必ず再起動する
まず今の状態を確かめる
| 確かめること | コマンドの例 |
|---|---|
| コマンドの PHP の版 | php -v |
| 入っている PHP のパッケージ(Ubuntu など) | dpkg -l の一覧から php を探す |
| 入っている PHP のパッケージ(AlmaLinux など) | rpm -qa の一覧から php を探す |
| 動いている PHP-FPM | systemctl status 'php*-fpm' |
同じ系列の修正版を入れる
- Ubuntu・Debian:
sudo apt updateのあとsudo apt upgrade - AlmaLinux・Rocky Linux・RHEL:
sudo dnf upgrade 'php*' - 入れたら PHP-FPM(または Apache)を再起動する
再起動を忘れない
パッケージを入れ替えても、再起動するまでは古い PHP が動いたまま。php.net も、設定や修正を入れたら全ワーカーを再起動するよう求めている。
系列を変える(例 7.4 → 8.4)
- 配布元の標準のパッケージに新しい系列が無いときは、よく使われる追加のリポジトリから入れる
- Ubuntu では ondrej の PPA、AlmaLinux などでは Remi のリポジトリがよく使われる
- 新しい系列を並べて入れ、Web サーバーの設定で使う PHP-FPM を切り替える
- 拡張(mbstring・mysql・gd など)も新しい系列の分を入れ直す
番号が変わらない修正に注意
Ubuntu・Debian・RHEL などの配布元は、修正を古い番号のまま入れる(バックポート)ことがある。php -v の番号が古く見えても直っていることがあるので、パッケージの更新履歴で CVE-2026-109618 / 109619 の修正が入ったかを確かめる。
よくある質問
パッケージを更新したのに、版が変わりません
配布元のパッケージは、番号を変えずに修正を入れることがあります。
パッケージの更新履歴で、CVE の番号を探してください。
また、PHP-FPM や Web サーバーの再起動も忘れずに行ってください。
追加のリポジトリを使っても大丈夫ですか?
広く使われているものですが、配布元の保守の対象外になります。
そのリポジトリの更新を、自分で追いかける必要があります。
参考にした情報
- php.net(2026年10月21日のセキュリティ告知)
- php.net:Supported Versions
- php.net:Unsupported Branches
- php.net:付録(移行ガイド)
この記事の情報
2026年10月22日時点の公開情報にもとづく。最新は各公式のページを確認すること。
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