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Cloudflare に移せば Next.js の脆弱性も関係ない?「動かすサイト」と「置くだけのサイト」の違い

公開
著者
編集部

2026年10月は PHP2Shell に続いて、Next.js や Node.js にも重大な修正が出た。移行先にも穴があるなら意味がないのか。脆弱性が入り込む場所と、置くだけのサイトが強い理由を図で説明する。

この記事の流れ約35秒
この記事で分かること

Cloudflare に移せば Next.js の脆弱性も関係ない?「動かすサイト」と「置くだけのサイト」の違い

  • 脆弱性が入り込むのは、見る人が来るたびにサーバーで動くプログラム(PHP・WordPress・Next.js のサーバーなど)
  • できあがったページを置くだけのサイト(静的サイト)は、動くものがほとんどないので、入口が少ない
  • 10月の Next.js の脆弱性も、サーバーで Next.js を動かしている場合の話。HTML に書き出して置くだけなら当たらない
  • 「Cloudflare に移す」にも、置くだけの移し方と、プログラムを動かす移し方がある。後者は更新が要る
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10月に出た主な修正

まず、何が起きたのかを整理する

  • PHP(PHP2Shell):10月21日
  • Next.js:10月14日
  • Node.js:同じ週
ここを読む
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「動かすサイト」と「置くだけのサイト」

Web サイトの作り方は、大きく2つに分かれる

ここを読む
動かすサイトと置くだけのサイトの違い
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今回の Next.js の脆弱性はどこに入ったか

Next.js の今回の修正を、当たる条件で見ると次のようになる

  • use cache の不具合(重大):16 系で、キャッシュの機能を使い、特定の形のデータを返している
  • 画像の加工の不具合(重大):サーバーで SVG の画像を加工している(Linux の上で動かしている)
  • Server Actions を止める攻撃(高):Server Actions を使っている
ここを読む
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「Cloudflare に移す」の2つの意味

Cloudflare に移す、と言っても、中身は2通りある

  • 置くだけにして移す:ページを HTML にして Cloudflare に置く。フォームなど一部だけ小さなプログラムにする
  • プログラムごと移す:Next.js などを、Cloudflare Workers の上で動かす
  • お問い合わせフォームなど、一部に残る小さなプログラム(中身が短いので、確かめやすい)
ここを読む
今のサーバーと Cloudflare の違い
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自分のサイトがどちらか見分ける

  • WordPress で作った:動かすサイト
  • ログインや会員ページがある:動かすサイト
  • ネットショップのカートがある:動かすサイト
ここを読む
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まとめ

  • 脆弱性はどの仕組みにも見つかる。違いは「動くプログラムがどれだけあるか」
  • 置くだけのサイトは、動くものがほとんどないので、PHP2Shell も今回の Next.js の脆弱性も当たらない
  • 移すなら、置くだけの形にするのが、いたちごっこを終わらせる近道
ここを読む

2026年10月は、PHP2Shell(10月21日)の前後に、Next.js(10月14日)や Node.js でも重大な修正が出た。「PHP をやめて別の仕組みに移しても、そっちにも穴があるなら同じでは?」と感じた人もいると思う。

結論から言うと、同じではない。脆弱性が入り込むのは「サーバーで動くプログラム」で、サイトをどう作るかによって、その量が大きく変わる。この記事では、その違いを順に説明する。

この記事の要点
  • 脆弱性が入り込むのは、見る人が来るたびにサーバーで動くプログラム(PHP・WordPress・Next.js のサーバーなど)
  • できあがったページを置くだけのサイト(静的サイト)は、動くものがほとんどないので、入口が少ない
  • 10月の Next.js の脆弱性も、サーバーで Next.js を動かしている場合の話。HTML に書き出して置くだけなら当たらない
  • 「Cloudflare に移す」にも、置くだけの移し方と、プログラムを動かす移し方がある。後者は更新が要る

10月に出た主な修正

まず、何が起きたのかを整理する。どれも「ログインなしで、外からサーバーのプログラムを動かされるおそれ」がある重大なものだ。

仕組み公表中身修正版
PHP(PHP2Shell)10月21日CVE-2026-109618 / 109619。危険度 9.28.5.12・8.4.27・8.3.36・8.2.35
Next.js10月14日重大2件(use cache と画像の加工)と、高1件(Server Actions を止める攻撃)16.4.1・15.5.28
Node.js同じ週圧縮データの処理などで10件各系列の最新版

PHP2Shell は、PHP で動くサイトなら広く当たる。一方、Next.js の重大な2件は「特定の機能を使っている」「サーバーで画像を加工している」など、条件がそろったときに当たる。

「動かすサイト」と「置くだけのサイト」

動かすサイトと置くだけのサイトの違い
動かすサイトと置くだけのサイトの違い

Web サイトの作り方は、大きく2つに分かれる。

動かすサイト

見る人がページを開くたびに、サーバーの上でプログラムが動き、その場でページを組み立てて返す。WordPress は PHP でこれを行う。Next.js も、サーバーで動かす使い方ではこの形になる。

その場で組み立てるので、会員ごとに違うページを出したり、カートの中身を計算したりできる。そのかわり、組み立てるプログラムに穴があれば、外から入り込まれる。PHP2Shell も、今回の Next.js の脆弱性も、この「組み立てるプログラム」に見つかった穴だ。

置くだけのサイト(静的サイト)

ページをあらかじめ HTML として作っておき、それをそのまま配る。見る人が来ても、サーバーでプログラムは動かない。会社案内・お店の紹介・採用・ブログのように、誰が見ても同じ中身のページなら、この形で十分なことが多い。

動くプログラムがないので、プログラムの穴を突く攻撃は届く先がない。PHP の更新も要らなくなる。

例えるなら

動かすサイトは「注文を受けてから料理を作る厨房」で、置くだけのサイトは「できあがったお弁当を並べた売り場」に近い。厨房には火や刃物があるので、気をつける所が多い。売り場は渡すだけなので、事故の起きる所が少ない。

今回の Next.js の脆弱性はどこに入ったか

Next.js の今回の修正を、当たる条件で見ると次のようになる。

脆弱性当たる条件置くだけのサイトでは
use cache の不具合(重大)16 系で、キャッシュの機能を使い、特定の形のデータを返している当たらない(サーバーで動かない)
画像の加工の不具合(重大)サーバーで SVG の画像を加工している(Linux の上で動かしている)当たらない(加工をしない)
Server Actions を止める攻撃(高)Server Actions を使っている当たらない(サーバーで動かない)

Next.js には、サイトを HTML に書き出して置くだけにする使い方(静的エクスポート)もある。この使い方なら、上の3つはどれも当たらない。同じ Next.js でも、動かすか置くだけかで、危なさが大きく変わるということだ。

「Cloudflare に移す」の2つの意味

今のサーバーと Cloudflare の違い
今のサーバーと Cloudflare の違い

Cloudflare に移す、と言っても、中身は2通りある。

移し方中身更新の手間
置くだけにして移すページを HTML にして Cloudflare に置く。フォームなど一部だけ小さなプログラムにするほとんど要らない
プログラムごと移すNext.js などを、Cloudflare Workers の上で動かす動かす仕組みの更新は続く

PHPチェッカーが勧めているのは、前者の「置くだけにして移す」形だ。PHP をやめても、別のプログラムを同じように動かすなら、更新の手間はなくならない。それでは PHP2Shell のときと同じことがくり返される。

置くだけでも、気をつける所は残る
  • お問い合わせフォームなど、一部に残る小さなプログラム(中身が短いので、確かめやすい)
  • Cloudflare やドメインのアカウントの乗っ取り(2段階認証を必ず使う)
  • ページに入れている JavaScript の部品(古い部品は入れ替える)

0 にはならないが、守る所が少なく、目が届く大きさになる。

自分のサイトがどちらか見分ける

こんなサイトならたぶんこっち
WordPress で作った動かすサイト
ログインや会員ページがある動かすサイト
ネットショップのカートがある動かすサイト
制作会社が HTML で作り、更新はたまに頼む置くだけのサイトに近い
Next.js で作ったと言われた作り方による。制作会社に「静的エクスポートか」を聞く

このサイトの診断に URL を入れると、外から分かる範囲で仕組みが分かる。WordPress なのか、Next.js なのか、PHP の手がかりがあるかが表示される。

まとめ

  • 脆弱性はどの仕組みにも見つかる。違いは「動くプログラムがどれだけあるか」
  • 置くだけのサイトは、動くものがほとんどないので、PHP2Shell も今回の Next.js の脆弱性も当たらない
  • 移すなら、置くだけの形にするのが、いたちごっこを終わらせる近道

よくある質問

Next.js で作ったサイトは、今回の脆弱性に当たりますか?

サーバーで Next.js を動かしているかどうかで変わります。
HTML に書き出して置くだけ(静的エクスポート)なら当たりません。
サーバーで動かしているなら、16.4.1 か 15.5.28 以降に上げてください。

Cloudflare に移せば、もう脆弱性の心配はいりませんか?

置くだけの形にすれば、守る所は大きく減ります。
ただし、フォームなどの小さなプログラムや、アカウントの管理は残ります。
2段階認証は必ず使ってください。

自分のサイトが動かすサイトか、置くだけのサイトか分かりません

WordPress で作ったなら、動かすサイトです。
このサイトの診断に URL を入れると、外から分かる範囲で仕組みが分かります。

無料ツールPHP2Shell 脆弱性チェッカーPHP のバージョンとサーバー会社を選ぶだけで、危険度と今やることが分かります。

参考にした情報

この記事の情報

2026年10月22日時点の公開情報にもとづく。脆弱性の情報や各サービスの機能は変わることがあるので、最新は公式のページを確認すること。Cloudflare は Cloudflare, Inc. の商標で、PHPチェッカーは Cloudflare の公式のサービスではない。

URL を入れるだけで、今のサイトの仕組みと PHP の状態が分かる。移行の相談もできる。

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