社内に詳しい人がいない会社の PHP2Shell 対応|誰に何を聞けばいいか
ニュースで PHP の脆弱性を知ったが、社内に分かる人がいない。そんな会社の担当者向けに、今日やること、誰に何を聞けばいいか、返ってきた答えの読み方をまとめた。問い合わせの文のひな形つき。
社内に詳しい人がいない会社の PHP2Shell 対応|誰に何を聞けばいいか
- まず今日やるのは3つ。サイトの関係者を探す・URL で調べる・聞く
- 聞く相手は、制作会社 → サーバー会社 の順
- 聞くことは「PHP の版」「修正版になっているか」「いつまでに何をするか」
- PHP 8.1 以前と答えが返ってきたら、修正版がないので、移行が必要
まず今日やること
- サイトの関係者を探す:制作会社の契約書・請求書、サーバーの請求や更新のメールを探す
- URL で調べる:このサイトの診断に URL を入れると、外から分かる範囲で仕組みが分かる
- 聞く:下のひな形を使って、制作会社かサーバー会社に問い合わせる
誰に聞くか
- サイトを作った制作会社:PHP の版・プラグイン・移行の手間
- サーバー会社:PHP の版の確かめ方・変え方・修正の状況
- ドメインの会社:サーバーがどこにあるかの手がかり
返ってきた答えの読み方
- 「8.5.12 です」など、修正版の番号以上:直っている
- 「8.2 です」「8.3 です」(細かい番号なし):修正版かどうか分からない
- 「8.1 です」「7.4 です」など:公式の修正版がない
制作会社と連絡がつかないとき
制作会社がなくなっている、担当者が分からない、ということもある
- サーバー会社の管理画面に入れるか確かめる(ID とパスワードが社内に残っていないか探す)
- 入れれば、PHP の版が画面に出ていることが多い。サーバー会社の案内に沿って確かめる
- 入れない・画面が分からないなら、新しい相談先(制作会社や移行の代行)に、URL と分かったことを伝えて頼む
これからに備える
- サイトの関係者(制作会社・サーバー会社・ドメインの会社)と、管理画面の ID の置き場所を1枚にまとめておく
- PHP は約4年ごとに上げ直しが来る。次の期限をカレンダーに入れておく
- 自分たちで続けられないなら、保守を任せる先を決めておくか、PHP のいらない形(置くだけのサイト)へ移す
「PHP に重大な脆弱性」というニュースを見たが、自社のサイトが関係あるのか分からない。サイトを作った人はもう社内にいない。そんな会社は少なくない。この記事は、Web に詳しくない担当者の人が、何をすればいいかを順に説明する。
専門の知識はなくても大丈夫だ。やることは「関係者に聞く」と「答えを読む」の2つで、聞く文のひな形も用意した。
- まず今日やるのは3つ。サイトの関係者を探す・URL で調べる・聞く
- 聞く相手は、制作会社 → サーバー会社 の順
- 聞くことは「PHP の版」「修正版になっているか」「いつまでに何をするか」
- PHP 8.1 以前と答えが返ってきたら、修正版がないので、移行が必要
まず今日やること
- サイトの関係者を探す:制作会社の契約書・請求書、サーバーの請求や更新のメールを探す
- URL で調べる:このサイトの診断に URL を入れると、外から分かる範囲で仕組みが分かる
- 聞く:下のひな形を使って、制作会社かサーバー会社に問い合わせる
慌ててサーバーの設定を自分で触る必要はない。分からないまま触ると、サイトが止まることがある。まずは「聞く」ところまでを今日中に進める。
誰に聞くか
| 相手 | 分かること | 探し方 |
|---|---|---|
| サイトを作った制作会社 | PHP の版・プラグイン・移行の手間 | 契約書・請求書・サイトの一番下の「制作」の表示 |
| サーバー会社 | PHP の版の確かめ方・変え方・修正の状況 | 毎月・毎年の請求、更新の知らせのメール |
| ドメインの会社 | サーバーがどこにあるかの手がかり | ドメインの更新の知らせのメール |
制作会社と連絡がつけば、それが一番早い。サイトの中身を知っているので、上げたら何が動かなくなるかまで答えられる。
聞くときのひな形
制作会社に送るときは、次の文をそのまま使える。会社名とサイトの URL を入れ替える。
件名:PHP の脆弱性(PHP2Shell)について確認のお願い
いつもお世話になっております。〇〇株式会社の〇〇です。
10月21日に公表された PHP の脆弱性(PHP2Shell、CVE-2026-109618 / 109619)について、
弊社サイト(https://〇〇〇〇)の状況を確認させてください。
1. 使っている PHP のバージョン(例:8.3.36)
2. 修正版になっているか。なっていなければ、対応の予定
3. PHP 8.1 以前の場合、新しい版へ移す方法と費用の目安
お手数ですが、ご確認をお願いいたします。
サーバー会社に聞くときは、3つ目を「新しい PHP を選べるか、選べない場合はどうすればよいか」に変えるとよい。
返ってきた答えの読み方
| 返ってきた答え | 意味 | 次にやること |
|---|---|---|
| 「8.5.12 です」など、修正版の番号以上 | 直っている | 念のため、改ざんされていないか確かめる |
| 「8.2 です」「8.3 です」(細かい番号なし) | 修正版かどうか分からない | 細かい番号(8.3.36 など)まで聞き直す |
| 「8.1 です」「7.4 です」など | 公式の修正版がない | 8.4 か 8.5 への移行を急いで相談する |
| 「サーバー会社が対応済みです」 | 修正が入った可能性が高い | 版の番号を聞いて、自分でも確かめる |
| 「上げるとサイトが動かなくなるかもしれない」 | 古いプラグインや作りがある | 移行の作業と費用を見積もってもらう |
PHP 8.2 は、修正版があっても 2026年12月31日で保守が終わる。8.2 と答えが返ってきたら、年内に 8.4 か 8.5 へ移る相談も一緒にしておく。
制作会社と連絡がつかないとき
制作会社がなくなっている、担当者が分からない、ということもある。その場合は次の順に進める。
- サーバー会社の管理画面に入れるか確かめる(ID とパスワードが社内に残っていないか探す)
- 入れれば、PHP の版が画面に出ていることが多い。サーバー会社の案内に沿って確かめる
- 入れない・画面が分からないなら、新しい相談先(制作会社や移行の代行)に、URL と分かったことを伝えて頼む
PHP2Shell は、修正版が出る前に攻撃の方法が外に漏れていた。古い PHP のまま放っておくと、サイトの書き換えや、お客さまの情報の流出につながることがある。分からないときは、分からないまま誰かに聞くのが正解だ。
これからに備える
- サイトの関係者(制作会社・サーバー会社・ドメインの会社)と、管理画面の ID の置き場所を1枚にまとめておく
- PHP は約4年ごとに上げ直しが来る。次の期限をカレンダーに入れておく
- 自分たちで続けられないなら、保守を任せる先を決めておくか、PHP のいらない形(置くだけのサイト)へ移す
よくある質問
制作会社がもうありません。どうすればいいですか?
サーバー会社の管理画面に入れれば、PHP の版を確かめられます。
入れない場合は、URL と分かったことを持って、新しい相談先に頼んでください。
サーバーの設定を自分で変えても大丈夫ですか?
分からないまま変えると、サイトが止まることがあります。
まずは制作会社かサーバー会社に聞いてから進めてください。
「対応済み」と言われたら、もう安心ですか?
版の番号(例:8.3.36)まで聞いて、修正版以上か確かめてください。
修正版の前に入り込まれていないかも、あわせて確かめると安心です。
参考にした情報
2026年10月22日時点の公開情報にもとづく。脆弱性の情報や各サービスの機能は変わることがあるので、最新は公式のページを確認すること。Cloudflare は Cloudflare, Inc. の商標で、PHPチェッカーは Cloudflare の公式のサービスではない。
URL を入れるだけで、今のサイトの仕組みと PHP の状態が分かる。移行の相談もできる。
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