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PHP のバージョンアップだけで大丈夫?上げたあとにやることと「いたちごっこ」の終わらせ方

公開
著者
編集部

PHP を修正版に上げても、それだけで安心とは言えない。上げたあとに確かめることと、数年ごとに来るバージョンアップ(いたちごっこ)との付き合い方をまとめた。

この記事の流れ約35秒
この記事で分かること

PHP のバージョンアップだけで大丈夫?上げたあとにやることと「いたちごっこ」の終わらせ方

  • 更新で防げるのは、これからの攻撃だけ。すでに置かれたファイルや書き換えは残る
  • サーバー会社のサービスが再開しても、修正版が入ったとは限らない。実際の版を確かめる
  • 入り込まれていた場合に備えて、パスワードと鍵を変える
  • 同じサーバーの、ほかのサイトや古い PHP も見落とさない
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更新で直ること・直らないこと

  • PHP2Shell の弱点:直る(これからの攻撃を防ぐ)
  • すでに置かれた不正なファイル:残る
  • 書き換えられたページ:残る
ここを読む
PHP を上げて直ること・直らないこと
2 / 6

上げたあとにやること

  • 実際に動いている PHP の版を確かめる(修正版 8.5.12・8.4.27・8.3.36・8.2.35 以降か)
  • 見覚えのない管理者・ファイル・書き換えがないか確かめる
  • サーバー・データベース・FTP・管理画面のパスワードを変える
ここを読む
3 / 6

見落としやすい所

  • 同じサーバーにある、別のドメインや使っていない古いサイト
  • テスト用に作って、そのままのサイト
  • 古い PHP の版を選んだままのドメイン
ここを読む
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バージョンアップは「いたちごっこ」

今回上げても、数年後にはまた上げる日が来る

  • 保守の期限:公開から約2年が通常の保守、その後約2年がセキュリティ修正のみ
  • 新しい脆弱性:保守中の版でも、新しい弱点が見つかれば更新が要る
  • WordPress・プラグイン:古い PHP への対応を順にやめていく
ここを読む
PHP のバージョンアップが数年ごとに来るしくみ
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無理なく付き合う方法

  • 年に1回、PHP の版を見直す日を決める(11月に新しい版が出るので、その後がよい)
  • テスト環境を残しておく。急ぎのときに、すぐ試せる
  • プラグインを減らす。少ないほど、上げるときに困らない
ここを読む
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いたちごっこを終わらせる方法

会社案内やブログのように、その場で動く仕組みが少ないサイトなら、PHP のいらない形にして Cloudflare などへ移せる

ここを読む

PHP を修正版に上げれば、これからの PHP2Shell の攻撃は防げる。ただし、それまでに入り込まれていたら、上げただけでは何も直らない。PHP2Shell は修正版が出る前に内容が漏れていたので、上げたあとの確認が欠かせない。

この記事の要点
  • 更新で防げるのは、これからの攻撃だけ。すでに置かれたファイルや書き換えは残る
  • サーバー会社のサービスが再開しても、修正版が入ったとは限らない。実際の版を確かめる
  • 入り込まれていた場合に備えて、パスワードと鍵を変える
  • 同じサーバーの、ほかのサイトや古い PHP も見落とさない
  • PHP は数年ごとに上げ直しになる。終わらせるなら PHP のいらない形へ移す

更新で直ること・直らないこと

項目直る直らない
PHP2Shell の弱点直る(これからの攻撃を防ぐ)
すでに置かれた不正なファイル残る
書き換えられたページ残る
盗まれたパスワード・情報取り返せない
追加された管理者残る
PHP を上げて直ること・直らないこと
PHP を上げて直ること・直らないこと

上げたあとにやること

  1. 実際に動いている PHP の版を確かめる(修正版 8.5.12・8.4.27・8.3.36・8.2.35 以降か)
  2. 見覚えのない管理者・ファイル・書き換えがないか確かめる
  3. サーバー・データベース・FTP・管理画面のパスワードを変える
  4. WordPress なら、wp-config.php の認証用の鍵(ソルト)を作り直す
  5. 定期実行の処理(cron)に、知らない命令が足されていないか確かめる
  6. Search Console の「セキュリティの問題」を確かめる
サービスの再開=修正済み、ではない

サーバー会社が止めていた管理画面やサービスを再開しても、PHP の修正版が入ったとは限らない。自分のサイトで動いている版と、サーバー会社の告知の両方を確かめる。

見落としやすい所

  • 同じサーバーにある、別のドメインや使っていない古いサイト
  • テスト用に作って、そのままのサイト
  • 古い PHP の版を選んだままのドメイン
  • 問い合わせフォームなど、一部だけ PHP で動いている所

バージョンアップは「いたちごっこ」

今回上げても、数年後にはまた上げる日が来る。新しい脆弱性は見つかり続け、どの版にも保守の期限があるからだ。

理由中身
保守の期限公開から約2年が通常の保守、その後約2年がセキュリティ修正のみ
新しい脆弱性保守中の版でも、新しい弱点が見つかれば更新が要る
WordPress・プラグイン古い PHP への対応を順にやめていく
サーバーの OSOS にも期限がある(CentOS 7 は 2024年6月30日に終了)
PHP のバージョンアップが数年ごとに来るしくみ
PHP のバージョンアップが数年ごとに来るしくみ
  • 2024年には、PHP の脆弱性(CVE-2024-4577)を狙う攻撃について IPA が注意を呼びかけた
  • 2026年10月の PHP2Shell は、修正版の公開前に内容が漏れ、急ぎの対応が必要になった
  • これからも、同じように急ぎの対応が必要になる日は来る

無理なく付き合う方法

  1. 年に1回、PHP の版を見直す日を決める(11月に新しい版が出るので、その後がよい)
  2. テスト環境を残しておく。急ぎのときに、すぐ試せる
  3. プラグインを減らす。少ないほど、上げるときに困らない
  4. 知らせを受け取る。php.net・IPA・JPCERT/CC の注意喚起
  5. 期限の1年前に動く。終わる直前は、サーバー会社も制作会社も混む
  6. バックアップを、サーバーとは別の場所にも取っておく

PHP 8.2 は 2026年12月31日で保守が終わる。8.2 のままなら、年内に 8.4 か 8.5 へ移る。

いたちごっこを終わらせる方法

会社案内やブログのように、その場で動く仕組みが少ないサイトなら、PHP のいらない形にして Cloudflare などへ移せる。PHP がなければ、PHP の更新そのものが要らなくなる。くわしくは Cloudflare へのサーバー移行 にまとめた。

自分で続けられないなら

社内に詳しい人がいないなら、保守を任せる先を決めておくのが現実的。急ぎのときに「誰に頼めばいいか分からない」が、一番の損になる。

よくある質問

PHP を上げれば、もう安心ですか?

これからの攻撃は防げますが、それまでに入り込まれていた場合は残ります。
見覚えのない管理者やファイルがないか確かめ、パスワードも変えてください。

何も変わったところが見つかりません

それなら一安心です。
念のため、パスワードの変更とバックアップの取り直しはしておいてください。

一度上げたら、何年くらい大丈夫ですか?

版によって違います。
PHP 8.4 なら 2028年12月31日まで、8.5 なら 2029年12月31日まで公式の修正を受けられます。
ただし途中で新しい脆弱性が見つかれば、その都度更新が必要です。

毎回自分でやるのは無理です

保守を任せる先を決めておくのがおすすめです。
PHPチェッカーでも、移行や更新の相談を無料で受け付けています。

無料ツールPHP2Shell 脆弱性チェッカーPHP のバージョンとサーバー会社を選ぶだけで、危険度と今やることが分かります。

参考にした情報

この記事の情報

2026年10月22日時点の公開情報にもとづく。最新は php.net と、利用中のサーバー会社の告知を確認すること。

URL を入れるだけで、PHP2Shell の危険度と今やることが分かる。サーバー移行の相談もできる。

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この記事の著者

編集部